フルオーダー建築施工例 サムネイルをクリックで拡大写真を表示します。 ハウスアンドハウス注文建築施工例~パティオのある家~ プロデュース高橋由浩 床にはフランスの古城を解体して採取した18世紀より使用されていたアンティーク・テラコッタタイルを敷き詰めました。 基本構造は木造在来工法での建築です。壁は漆喰左官仕上げ。暖炉の煙突等、部分的な壁面はせっ器質のタイルで仕上げました。 ヴィンテージなタイルや石を基準としながらもメタリック感も出しました。全体的にはなるべく作り手の感情表現を控え「無機質な空間」を目指しました。アンティークを利用しながらもあくまでもその思想はコンテンポラリー・アートです。 敷地形状、南側に隣家が建っているため最初から南の採光は考えておりません。ただし天上数箇所のトップライトからさしこむ太陽のスポットライトが室内をドラマチックに照らします。南側と西側壁ガラスブロックの淡い光も時間によって表情を変えていきます。 床材のタイルに厚みがあるので電気式床暖房では効果が期待できず、ガス式床暖房を完備しました。温まるまで時間はかかりますが、一度温まるとタイル素材に蓄熱するので長時間暖かさが継続します。 室内ドアはアルミ素材の1点ものを部屋の数だけオーダーで作りました。そのディテールはまったく飾りのないシンプルなものです。 竣工後約1年。施主の暮らしをご紹介致します。 螺旋階段や手すり等の鉄部はメッキにせずペンキ塗りで仕上げました。経年変化でペンキが落ち素材の鉄部が顔を出してくる・・・将来のそんな「味」もねらってみました。アンティークな床材といずれ薄くひび割れてくるであろう漆喰の壁。螺旋階段、手すりなどのペンキの落ちた鉄部。時が経てば経つほどこの家の魅力が増してくるような気がします。余計なメンテナンスをせず、自然のままに旧さも楽しむ。それもこの家のコンセプトであるからです。経年変化は「経年美化」でもあると考えたいです。 大きな吹き抜けでパティオ化したリビングを見下ろし空中廊下で各居室に向かいます。2階は家族それぞれのプライベートな個室です。2階の床材には幅のあるオーク無垢材を選びました。 玄関フロア。玄関からリビングに続く導線はあえて絞りました。 玄関フロアから正面扉がリビング。左扉は主寝室。右扉はシューズクローゼット。主寝室には玄関から直接入室できますが、リビングからも出入り出来るよう開口部を2ヶ所配置しました。 玄関フロアの吹き抜け。天上まで一気に抜いた高さ10メートルの吹き抜けです。天上部には明りとり用のトップライトを設置しました。リビングに続くドアを開くと天空に浮く2階廊下のブリッジが現れます。 ひんやりした石が支配するサニタリースペース。極力色柄を控え素材感を重視した空間にしました。 湯につかりながら青空や星空を眺められます。サッシュを開けると半露天風呂となり抜ける風が心地よいです。バスコートで湯上りの涼みもできます。住宅街に暮らしながら温泉地にいるかのような気分にも浸れるかもしれません。 光と影の共生。そして経年変化は経年美化であること。それを末永く愉しめる家。そんな家が好きです。ハウスアンドハウス 高橋由浩
フルオーダー建築施工例 サムネイルをクリックで拡大写真を表示します。 ハウスアンドハウス注文建築施工例~パティオのある家~ プロデュース高橋由浩 床にはフランスの古城を解体して採取した18世紀より使用されていたアンティーク・テラコッタタイルを敷き詰めました。 基本構造は木造在来工法での建築です。壁は漆喰左官仕上げ。暖炉の煙突等、部分的な壁面はせっ器質のタイルで仕上げました。 ヴィンテージなタイルや石を基準としながらもメタリック感も出しました。全体的にはなるべく作り手の感情表現を控え「無機質な空間」を目指しました。アンティークを利用しながらもあくまでもその思想はコンテンポラリー・アートです。 敷地形状、南側に隣家が建っているため最初から南の採光は考えておりません。ただし天上数箇所のトップライトからさしこむ太陽のスポットライトが室内をドラマチックに照らします。南側と西側壁ガラスブロックの淡い光も時間によって表情を変えていきます。 床材のタイルに厚みがあるので電気式床暖房では効果が期待できず、ガス式床暖房を完備しました。温まるまで時間はかかりますが、一度温まるとタイル素材に蓄熱するので長時間暖かさが継続します。 室内ドアはアルミ素材の1点ものを部屋の数だけオーダーで作りました。そのディテールはまったく飾りのないシンプルなものです。 竣工後約1年。施主の暮らしをご紹介致します。 螺旋階段や手すり等の鉄部はメッキにせずペンキ塗りで仕上げました。経年変化でペンキが落ち素材の鉄部が顔を出してくる・・・将来のそんな「味」もねらってみました。アンティークな床材といずれ薄くひび割れてくるであろう漆喰の壁。螺旋階段、手すりなどのペンキの落ちた鉄部。時が経てば経つほどこの家の魅力が増してくるような気がします。余計なメンテナンスをせず、自然のままに旧さも楽しむ。それもこの家のコンセプトであるからです。経年変化は「経年美化」でもあると考えたいです。 大きな吹き抜けでパティオ化したリビングを見下ろし空中廊下で各居室に向かいます。2階は家族それぞれのプライベートな個室です。2階の床材には幅のあるオーク無垢材を選びました。 玄関フロア。玄関からリビングに続く導線はあえて絞りました。 玄関フロアから正面扉がリビング。左扉は主寝室。右扉はシューズクローゼット。主寝室には玄関から直接入室できますが、リビングからも出入り出来るよう開口部を2ヶ所配置しました。 玄関フロアの吹き抜け。天上まで一気に抜いた高さ10メートルの吹き抜けです。天上部には明りとり用のトップライトを設置しました。リビングに続くドアを開くと天空に浮く2階廊下のブリッジが現れます。 ひんやりした石が支配するサニタリースペース。極力色柄を控え素材感を重視した空間にしました。 湯につかりながら青空や星空を眺められます。サッシュを開けると半露天風呂となり抜ける風が心地よいです。バスコートで湯上りの涼みもできます。住宅街に暮らしながら温泉地にいるかのような気分にも浸れるかもしれません。 光と影の共生。そして経年変化は経年美化であること。それを末永く愉しめる家。そんな家が好きです。ハウスアンドハウス 高橋由浩